さようなら、モリー

モリーが死んだ。

今朝出がけに玄関でブーツを履いたら、ブーツの中に何やら異物感があった。
ん？靴下がヨレてるだけかな？ぐらいの軽い異物感だったのでそのまま出かけようとしたんだけど、何となく胸騒ぎが・・・。
「まさか、ね・・・」
私はブーツを脱いで、縦に振ってみた。何も出てこない。そこで今度は、手を入れて探ってみた。

嫌な予感というのは、得てして的中してしまうものである。
出てきたのは、干からびて潰れたモリーの死骸だった。

家を出るのも忘れて、ただ愕然とする私。
なんで？どうしてよ、モリー・・・ああ、なんと悲しい姿なんだろう。
・・・待てよ？昨晩のうちにブーツの中に入ったのなら、こんな死に様は不自然じゃないか？
このブーツは昨日も履いていた。そして、モリーを見かけたのは一昨日の晩が最後だ。

ってことは、
私は昨日1日、モリーを踏んづけたまま出歩いていたのか？

(゜Д゜)

・・・お願いです、誰か違うと言ってください・・・orz
「殺したのはあんたじゃない」って・・・orz orz

＃一応、昨日の靴下を確認したところ、それらしい形跡（！）はなかったんだけどね。
　それに、一日中履いてたら途中で気付くよね、普通・・・。

大好きな虫がたくさん食べられる日を待ちわびて、部屋の中でずっと耐え続けていたモリー。
暖かい春はもうすぐそこまで来ているのに、二度と陽の光を見ることなく逝ってしまった・・・。
死んだのは私が踏んだからかも知れないし、既に衰弱しきっていたからかも知れない。
でも原因は何であれ、あの時---洗濯物に付いて部屋に入ってきた時、外に放してあげなかった私がいけないんだ。結局、私が殺したようなものなんだ。
モリー、本当にごめんなさい。

春になったら放すつもりでいたベランダの、スズランのプランターにモリーの亡骸を埋めた。
もうすぐ芽が出て、白い綺麗な花が咲くからね。ベランダには虫もいっぱい居るよ。
モリー、今まで楽しませてくれてありがとう。どうか安らかにお眠りください。

合掌