ホワイトデー

うちの会社、未だに義理チョコなる古めかしい文化が横行している。
大して世話にもなっていない男性にチョコをあげるのもめんどくさければ、女性同士仕切ったり仕切られたり、ズルしたり馬鹿を見たりするのもめんどくさい・・・と思っていた去年のバレンタイン。

ところがこの1年で、うちの部の女性は私1人になってしまった。
これ幸いとばかりに、今年は独断で義理チョコをバッサリやめたのさ。ヽ(´ー｀)ﾉ
（「1人で何十人分も用意できるか！」っていう大義名分もあるしね～）
ホワイトデーにお返しがもらえなくてもいいのさ。私は、課の兄さん達にあげるからね♪
決して義理ではなくて、日頃の感謝というか挨拶代わりというか。本当にお世話になっている人になら、仕事の潤滑油としてはむしろ必然。
兄さん達の中にはチョコ嫌いがいるので、去年はハバネロ栽培キット、今年は京都で買ってきた黒七味をあげた。この黒七味が大好評で（むしろ奥さん方に好評だった模様）、自分のセレクトに確かな手応えを感じた今年のバレンタイン。
さて、ホワイトデーはどんなお返しがもらえるのやら・・・。

【10:40AM　出社】
一番下っ端であるにも関わらず、誰よりも遅い重役出勤の私(^^;;　席に着くと、THE BODY SHOPの袋が置いてある。
こうやって、こっそり置いておくのは課長のJさんだな。袋の中を見ると、予想通りJさんからのメッセージが入っている。そして品物は、マンゴーの香りのお風呂グッズだった。
バラとかの色っぽい香りじゃなくて、マンゴー。私のキャラを分かってるなぁ（笑）　おそらく、奥様か娘さんのセレクトだろうけどね(^-^)
目には目をってことで、私も直接ではなくメールでお礼をする。照れ屋さんのJさんには、これぐらいが丁度いいのだ。

【12:10PM　ランチ後】
6人揃って蕎麦屋でランチの後、席に戻ってきたら、隣の席のOさんから声をかけられた。
あまりに分かりやすいアプローチだったため、私は思わず
「はいっ♪」
と気合いたっぷりに返事しちまった・・・すげー物欲しそうな女みたいで、恥ずかしいね（苦笑）
元町在住のお洒落なOさんらしく、モトヤデザートのクッキーの詰め合わせをいただいた。
直接もらった場合のリアクションって結構難しくて、あんまりはしゃぎすぎると他の人（くれてない人）に悪いし、地味に喜ぶと嬉しくなさそうで失礼だし。なかなか、オトナな対応ができないもので。
とりあえず、つとめて無難にOさんにお礼を言ったつもり・・・その時、偶然Yさんと目が合った。
Oさんと私のやりとりを見ていたYさんは、ただニコニコしているだけだった。
（あれ？Yさんはくれないのかな～？）
心ではそう思いつつ、私もその場はニコニコし返すしかなかった。
ちゃんと用意があれば、普通は流れで「じゃ、僕も」ってくれるじゃん？でもそれはナシ。
残る2人、SさんとHさんも気配ナシ。今回の成果は、2勝3敗で打ち止めかな・・・？？？

【2:30PM　仕事中（私用メール中）】
友達とメールしつつ、お返しをしない男性について考察してみる。彼等はバレンタイン～ホワイトデーという一連のイベントについて、どのようなポリシーを持っているのだろうか？
●義理返しなんてくだらないから、あげない
●買いに行くのがめんどくさいから、あげない
●渡すのが照れくさいから、あげない
●世話になった憶えはないから、あげない
・・・うーん、概ねこんなとこかな。
これを私はどう受け止めればいいのか、続けて考察してみる。
●くれない人がいるのなんて、いつものことじゃん
●でもさ～、私の黒七味ってその程度だったわけ？
●おいおい、お返しが欲しくて黒七味あげたんじゃないでしょ？
●借りたら返す、もらったらあげる。人として当たり前じゃないの？
●まーまー、旅行のおみやげ程度の軽い気持ちなんでしょきっと
・・・あたしゃ、お返しの有り無しに一喜一憂する小娘かよ（笑）

【3:00PM　休憩時間】
あーだこーだ考えていたら、さっきニコニコしていたYさんがやってきた。
「これ、SさんとHさんと僕からです～」
なんと！音沙汰なしと見せかけていた3人から、連名でお返しがやってきたのだったヽ(´ー｀)ﾉ
しかもそれは、資生堂パーラーの限定チーズケーキ（さくら味）・・・これが美味いんだよマジで(T∀T)
限定モノ大好き・桜大好きな私のツボを突いた、ナイスセレクト。こんな高級菓子をいただいちゃって、ありがてぇありがてぇ。
そして、ちゃんと3時のおやつタイムを狙ってくれたのね。お気遣い感謝です！

そんなこんなのホワイトデー、図らずも楽しませていただきました。
5人の兄さん達、ありがとう。これからもよろしくおねがいします。